• Citations(general)

  • 引用情報(全般)

    状態:ドラフト

     

    対象

    <ref>タグとその中に含まれる要素

     

    解説

    これらの推奨事項には、引用情報のタグ付け全般に関するベストプラクティスが含まれます。

    注記事項: For specific recommendations on tagging data citations, see the Data Citations page.

     

    参考資料

    JATS tag libraryの文書にある引用情報のタグ付けに関する一群の最良慣行も参照して下さい。

     

    推奨事項

    1. <ref id=”…”>

     

    各引用情報ごとに個別の<ref>要素を使用します。 @idには、一意且つ内部的に整合性のとれたIDを使用します。 -文書内の全ての引用情報に共通した英数字の並びがあり、その後ろに引用の順番に即した連番が付いたものを使うのが最良慣行です。

    <mixed-citation> 混在引用文献/ <element-citation>. 要素型引用文献
    これらの要素は、句読点をXMLデータ内に記述するか、または、直接記述はせずパースする際に出力するかによって、いずれか一方使用することが可能です。
    前者の場合<mixed-citation>、後者の場合<element-citation>を使用します。

     

    2. <mixed-citation>または<element-citation>の@publication-type=”…”属性

     

    引用が雑誌論文、書籍からであるを指し示すためには、@publication-typeの値にそれぞれ“journal”、“book” を指定します。他の例として、"letter"、"review"、"patent"、"report"、"standard"、"data"、"working-paper"があります。

    このリストJATS guidelinesを元にしていますが、全ての値を網羅したものではありません。指定する値に制限はありませんので、必要に応じて、例えば"website"などの値が使用できます。

    但し、標準化のために、独自の値を使用する場合はJATS4Rに報告するよう出版社にお願いしています。JATS4Rが包括的なリストを作成することにより、XMLソースによって様々な異なる値になってしまうことを減らすことができます。また、"Other"は推奨される値ではありません。

     

    3. <person-group>と@person-group-type属性

     

    引用情報内の著者やその他の協力者は<person-group>に記述します。協力者の役割が特定できる場合、その役割は@person-group-type属性で指定します。役割が複数存在する場合は、各役割ごとに個別に<person-group>を出力して指定します。
    なお、Journal Publishingタグセットでは、この属性で使用できる値が予め決まっています。

    使用できる値は、以下です。
    "all-authors"、"assignee"、"author"、"compiler"、"curator"、"director"、"editor"、"guest-editor"、"inventor"、"transed"、"translator"

     

    4. <name> / <string-name> / <collab>

     

    個人の著者名の記述には<name>、<string-name>を使用します。<element-citation>で記述す場合は<name>を使用し、 <mixed-citation>で記述する場合は<string-name> を使用します。
    著者が団体名、組織名の場合は<collab>を使用します。

     

    5. <article-title>

     

    雑誌論文の論文タイトルに使用します。(雑誌のタイトルには<source>を使用します。)

     

    6. <data-title>

     

    この要素はtag set version 1.1d2で新設されました。データ引用時のタイトルに使用します。
    tag set versions 1.1d1以下では<source>タグを使用します。

     

    7. <source>

     

    書籍引用時の書籍タイトル、または雑誌論文引用時の雑誌タイトルに使用します。

     

    8. <year>

     

    発行年を4桁の数字で記述します。例えば、"2012A"、"2005Q1"など4桁数字以外の文字列を含む値を使用する場合は、@iso-8601-date属性で4桁数字の年情報を指定します。

     

    9. <pub-id>

     

    DOIなど、引用情報を表す正式なIDを指定します。また、@pub-id-typeを必ず指定する必要があります。(事項参照)

     

    DOIに関する注記:

    DOIはIDの部分のみ記述します。(Prefixの"10."以降のIDのみ記述し、"http://dx.doi.org/"部分は記述しない。) URLについては、@xlink:href attribute属性に表示目的のみで使用することが可能です。
    言い換えると、機械可読な標準的なIDは要素内の値として指定し、機械的にメタデータの取り込みを行う場合は、そのIDを参照します。
    DOIは以下のようにタグ付します。
    <pub-id pub-id-type=”doi” assigning-authority=”crossref” xlink:href=”http://doi.org/10.1234/1234321″>10.1234/1234321</pub-id>

     

    10. <pub-id>の@pub-id-type属性

     

    IDのタイプを指定します。例えば、DOIの場合は“doi”という値が用意されています。
    Tag Libraryで規定される値を1つだけ指定します。

     

    11. <fpage> / <lpage> / <elocation-id>

     

    印刷媒体の開始ページ、終了ページの記述に使用します。終了ページは、常に開始ページより大きな数字である必要があります。終了ページを一部省略する記述は、人間にとって見やすいという側面はありますが、機械処理を念頭に置き使用すべきではありません。
    多くの非印刷媒体は開始・終了ページではなく、elocation-idと呼ばれる一意の番号を持つようになっていくと思われます。そのような値には<fpage>、<lpage>でなく、<elocation-id>を使用します。

     

    例文

    <ref id="bib13">
     <element-citation publication-type="journal">
      <person-group person-group-type="author">
       <name>
        <surname>Bradley</surname>
        <given-names>RK</given-names>
       </name>
       <name>
        <surname>Roberts</surname>
        <given-names>A</given-names>
       </name>
      </person-group>
      <year iso-8601-date="2009">2009</year>
      <article-title>Fast statistical alignment</article-title>
      <source>PLOS Computational Biology</source>
      <volume>5</volume>
      <elocation-id>e1000392</elocation-id>
      <pub-id pub-id-type="doi">10.1371/journal.pcbi.1000392</pub-id>
     </element-citation>
    </ref>